教授あいさつ
Message
プロフェッショナルな
医療人を育成する
教授 相川 友直
Tomonao Aikawa
2022年1月1日より広島大学医系科学研究科 口腔外科学教授、広島大学病院 口腔顎顔面再建外科診療科長を務めさせていただいている相川友直です。私はこれまで、大阪大学歯学部附属病院口腔外科で顎変形症治療、口唇裂・口蓋裂治療、口腔がん治療、顎顔面外傷治療を中心とした口腔外科医療を専門に従事してまいりました。なかでも、専門とする治療は「咬合機能の再建治療」であります。
口腔外科医療は広い疾患を扱いますが、口腔機能の改善のために行う治療が多く含まれます。さまざまな原因による顎変形症や咬合異常の治療、腫瘍等の切除後に生じる顎骨欠損や咬合異常に対する治療、顎顔面外傷・骨折による変形と咬合異常の改善、これらは「咬合外科」あるいは「咬合再建外科」と言える領域であります。これまでの経験を生かし、広島大学におきましてもさらなる口腔外科医療、「咬合外科」「咬合再建外科」を第一の専門としています。咬合外科・咬合再建外科は患者さんに「噛む」喜びをもたらすだけでなく、上気道や整容面の改善をももたらします。われわれの提供する医療が患者さんのQOLの向上に寄与し、さらに、そのような治療に関わる口腔外科領域の臨床研究と基礎研究を通じて社会に貢献できればと願っております。口腔外科学の発展、最終的には歯科医療の発展に努めたいと考えています。
現在、広島大学病院口腔顎顔面再建外科では、埋伏歯抜歯などの外来手術、インプラントのための骨造成手術、インプラント手術、口腔腫瘍・嚢胞の治療、悪性腫瘍の治療、重症炎症の治療、顎変形症治療、顎関節外科手術、そして顎・顔面の再建などの治療を行っています。
教育面では、われわれの専門性に加えて口腔外科一般の知識と技術を歯学部学生、歯科研修医にお伝えします。そして、医局員の教育におきましては、広い見識と知識そして倫理観を有するプロフェッショナルな医療人を育成します。
われわれが提供する医療、輩出する医療人、そして口腔外科に関する研究成果が、医療の発展に貢献するように努める所存でございます。
沿革
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1965(昭和40)年4月
広島大学歯学部創立
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1967(昭和42)年4月
口腔外科学講座の設置
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1973(昭和48)年4月
口腔外科学講座から口腔外科学第二講座として独立
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1973(昭和48)年6月
口腔外科学第二講座 初代教授に下里常弘が就任
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1993(平成5)年3月
下里常弘教授が定年退官
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1993(平成5)年4月
石川武憲が第2代教授に就任
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2002(平成14)年4月
大学院講座化に伴い、
広島大学大学院 医歯薬総合研究科 顎口腔頸部医科学講座 口腔外科学に名称変更 -
2004(平成16)年4月
鎌田伸之が第3代教授に就任
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2012(平成24)年4月
大学院再編・統合に伴い、
広島大学 大学院医歯薬保健学研究科 医歯薬学専攻 口腔外科学に名称変更 -
2019(平成31)年4月
大学院改組・再編に伴い、
広島大学 大学院医系科学研究科 医歯薬学専攻 口腔外科学に名称変更 -
2022(令和4)年1月
相川友直が第4代教授に就任